【CORE Reference Newsとは】
治験総括報告書(CSR)のユーザーマニュアル『CORE Reference』を作成・公開している欧米のメディカルライターらから成るCORE Reference Teamが、無料公開しているニュースレター(英語)。メディカルライティングなどに役立つ医薬業界情報を欧米・アジアなどから集めて月1回、毎月末に公開。
※本ブログ記事は、クリノスがCORE Reference Teamの許諾を得て、参考用として注目記事を日本語でご紹介しております。正確な内容や詳細は英語原文と各ニュースのリンク先でご確認下さい。本ブログ記事の無断転載・転用は堅く禁止いたします。
【2026年4月号の注目記事】
「CORE Reference News Summary」2026年4月号から注目記事をご紹介いたします。
◆『Nature』誌の分析によると、2025年以降に発表された科学論文のうち数万本に、AIが生成した偽の引用文献が含まれている可能性あり。学術界に広がるAIの「幻覚」引用への対応策とは?
「Hallucinated citations are polluting the scientific literature. What can be done?」
◆米国FDAはリアルタイム臨床試験(RTCT)の実施に向け、2つのテスト運用(概念実証RTCT)の開始成功と、今後のパイロットプログラムを発表。
「FDA Announces Major Steps to Implement Real-Time Clinical Trials」
注:「リアルタイム臨床試験」とは、有望な治療法の開発・承認を大幅に加速させるために、規制当局が臨床試験データを試験実施施設から直接リアルタイムで受け取り、安全性や評価項目をリアルタイムで確認するという革新的なアプローチ。
◆英国薬理学会(BPS)は、妊娠中および授乳中の薬剤使用に関する見解書を発表し、著しいエビデンス不足や、患者への一貫性のない助言、臨床試験での長年に渡る妊婦・授乳婦除外などの問題を指摘。英国MHRA(医薬品医療製品規制庁)はこの見解書を歓迎。
・BPS「BPS calls for clearer guidance and more inclusive research on medicines in pregnancy」
・MHRA「Our response to the British Pharmacological Society position statement on medication use in pregnancy and breastfeeding」
◆米国トランプ政権が医薬業界に及ぼす影響
(1)米国とイランとの戦争により、医療用資材のサプライチェーンが世界各地でひっ迫。今後、長期化や悪化の懸念あり。
BMJ「Trump’s war with Iran is threatening medical supply chains, experts warn」
(2)トランプ政権は全米科学財団(NSF)の理事22人全員を、理由の説明もなく即時解任。同財団は基礎科学研究の主要な資金提供機関。
Nature News「Entire NSF science advisory board fired by Trump administration」
(3)『Nature』誌の分析によると、トランプ政権は科学機関の諮問委員会を100以上廃止し、残存する委員会も透明性と独立性が低下。
Nature News Feature「Key US science panels are being axed — and others are becoming less open」
著者:内山 雪枝(クリノス 代表)
元医師、医学翻訳者、メディカルライター、セミナー講師。
明の星女子短期大学英語科卒業。東海大学医学部卒業。
大学病院勤務後、国内翻訳学校と米国大学院で翻訳を学び、
医学翻訳を30年以上手掛ける。
英文メディカルライティングの教育活動も20年以上継続中。
所属団体:米国メディカルライター協会(AMWA)(1996年~現在)
著書:『薬事・申請における英文メディカルライティング入門』I~IV巻(完売)
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