CORE Reference News 2025年7月号 注目記事

CORE Reference Newsとは】
治験総括報告書(CSR)のユーザーマニュアル『CORE Reference』を作成・公開している欧米のメディカルライターらから成るCORE Reference Teamが、無料公開しているニュースレター(英語)。メディカルライティングなどに役立つ医薬業界情報を欧米・アジアなどから集めて月1回、毎月末に公開。

※本ブログ記事は、クリノスがCORE Reference Teamの許諾を得て、参考用として注目記事を日本語でご紹介しております。正確な内容や詳細は英語原文と各ニュースのリンク先でご確認下さい。本ブログ記事の無断転載・転用は堅く禁止いたします。

20257月号の注目記事】
「CORE Reference News Summary」2025年7月号から注目記事をご紹介いたします。

◆EFPIA(欧州製薬団体連合会)がプラグマティック臨床試験の利用促進に向けた提言を発表
An EFPIA position paper on randomised pragmatic trials to generate high-quality real-world evidence for regulatory decisions

◆FDAが医薬品の承認審査完了報告通知(Complete Response Letter: CRL)200通を初公開。非承認の理由には、申請資料の不備もあり。過去の失敗・成功例の教訓を今後の新薬開発に活用へ。
FDA Embraces Radical Transparency by Publishing Complete Response Letters
公開されたCRLは「openFDA」のサイトで閲覧可能。

◆AI関連情報
(1)FDAの医薬品審査AI「Elsa」が架空の研究を捏造の可能性
FDA’s artificial intelligence is supposed to revolutionize drug approvals. It’s making up studies

(2)臨床試験結果のlay summary作成におけるAIの活用
Considerations for the use of artificial intelligence in the creation of lay summaries of clinical trial results

◆米国トランプ政権が医薬業界に及ぼす影響
(1)米国国立衛生研究所(NIH)は、トランプ大統領の優先事項に合わせて、助成金審査員を数十名解雇予定。審査体制に影響の恐れ。
Exclusive: NIH to dismiss dozens of grant reviewers to align with Trump priorities

(2)米国議会予算局(CBO)が、NIH予算削減とFDA承認審査遅延の影響の分析結果を報告
How Changes to Funding for the NIH and Changes in the FDA’s Review Times Would Affect the Development of New Drugs

(3)Robert F. Kennedy Jr.厚生長官が、防腐剤チメロサール含有インフルエンザワクチンの廃止を発表。チメロサールに含まれる水銀が自閉症の原因と主張。
RFK Jr bans thiomersal from influenza vaccines in “safety” move

(4)Robert F. Kennedy Jr.厚生長官が「医学誌は崩壊している」と主張。『The New England Journal of Medicine』誌の元編集長らが反論し、Kennedy長官の「解決策」は問題を悪化させるだけと指摘。
RFK Jr. says medical journals are ‘corrupt.’ As former NEJM editors, we know he’s wrong

 

著者:内山 雪枝(クリノス 代表)
元医師、医学翻訳者、メディカルライター、セミナー講師。
明の星女子短期大学英語科卒業。東海大学医学部卒業。
大学病院勤務後、国内翻訳学校と米国大学院で翻訳を学び、
医学翻訳を30年以上手掛ける。
英文メディカルライティングの教育活動も20年以上継続中。
所属団体:米国メディカルライター協会(AMWA)(1996年~現在)
著書:『薬事・申請における英文メディカルライティング入門』I~IV巻(完売)
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CORE Reference News 2025年4月号 注目記事

CORE Reference Newsとは】
治験総括報告書(CSR)のユーザーマニュアル『CORE Reference』を作成・公開している欧米のメディカルライターらから成るCORE Reference Teamが、無料公開しているニュースレター(英語)。メディカルライティングなどに役立つ医薬業界情報を欧米・アジアなどから集めて月1回公開。

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【2025年4月号の注目記事】

◆ICH E6 GCPガイドライン改訂の対応支援ツールとしてTransCelerate社が「ICH E6 Asset Library」を提供

◆WHOが用語集を2つ発表(いずれもダウンロード可能)

◆厚労省は2025年3月25日に以下の4つの臨床研究関連サイトを国立保健医療科学院(NIPH)から自省サーバーへ移管。
これに伴い、いずれのサイトもドメインの末尾が「niph.go.jp」から「mhlw.go.jp」に変更。
サイトをブックマークしている場合は新URLへの登録変更が必要。

◆ランダム化比較試験(RCT)の結果の論文報告に関する国際的ガイドライン「CONSORT声明」の2025年版が発表

注)ランダム化比較試験(RCT)の治験実施計画書(プロトコル)に関する国際的ガイドライン「SPIRIT声明」も2025年版が発表されました。「CONSORT 2025」と用語やチェック項目の整合性が図られていますので、ご関係者は「CONSORT 2025」と併せてご確認下さい。

◆欧州メディカルライター協会(EMWA)の公式ジャーナル『Medical Writing』2025年3月号は「Rare Diseases」特集。希少疾病関連のライティングの課題や、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の臨床試験のデザイン・実施などに関する記事を掲載。

 

著者:内山 雪枝(クリノス 代表)
元医師、医学翻訳者、メディカルライター、セミナー講師。
明の星女子短期大学英語科卒業。東海大学医学部卒業。
大学病院勤務後、国内翻訳学校と米国大学院で翻訳を学び、
医学翻訳を30年以上手掛ける。
英文メディカルライティングの教育活動も20年以上継続中。
所属団体:米国メディカルライター協会(AMWA)(1996年~現在)
著書:『薬事・申請における英文メディカルライティング入門』I~IV巻(完売)
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CORE Reference News 2025年2月号 注目記事

CORE Reference Newsとは】
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CORE Reference News原文公開・配信の変更】
従来、「CORE Reference News Summary」(英語原文)は、「CORE Reference」公式サイトで無料公開されるとともに、希望者にメールで無料配信されておりましたが、2025年1月よりLinkedInでの無料公開に変更され、メール配信はなくなりました。また、発刊回数が月2回から月1回に変更され、月刊となりました。

「CORE Reference News Summary」を毎月お受け取りになりたい方は、「CORE Reference」のLinkedInをフォローして下さいとのことです。なお、フォローしなくても、どなたでも無料でニュースを閲覧したり、PDFでダウンロードしたりできます。

 

20252月号の注目記事】
◆ICH E6(R3) GCPガイドライン関連情報
・「ACT EU workshop on ICH E6 R3」のスライドとビデオが公開

・TransCelerate社がデータガバナンス・セクション用にツールキット「ICH E6 Asset Library」を作成

◆WHOのICD-11(国際疾病分類第11版)がアップデート

◆人工知能(AI)関連情報
・EUでAI規制法の一部規定が適用開始
First rules of the Artificial Intelligence Act are now applicable
これに伴い、AIシステムの定義に関するガイドライン発表
Guidelines on the definition of an artificial intelligence system established by AI Act

・生成AIからAIエージェントへの進化に伴い、医療従事者はAIを「ツール」から「医療チームメンバー」に発想転換すべきと提案する論文
The rise of agentic AI teammates in medicine

・50ヵ国117名の専門家から成るFUTURE-AIコンソーシアムが、医療分野で信頼できるAIに関する初の国際的ガイドラインを発表
FUTURE-AI: international consensus guideline for trustworthy and deployable artificial intelligence in healthcare

※詳細や他のニュース記事は「CORE Reference」のLinkedInをご覧下さい。

 

CORE Referenceワークショップのご案内】
2025年5月6~9日にラトビアで開催される欧州メディカルライター協会(EMWA)春季大会で、CORE Reference Teamによるワークショップとオープンセッションが下記の通り開催されます。
・2025年5月7日午前:CORE Reference Foundation Workshop(要申込)
・2025年5月8日ランチタイム:”Learn and Share” face-to-face session
EMWA春季大会はリモート参加が可能です。ご興味のある方は春季大会のサイトをご覧下さい。

 

 著者:内山 雪枝(クリノス 代表)
元医師、医学翻訳者、メディカルライター、セミナー講師。
明の星女子短期大学英語科卒業。東海大学医学部卒業。
大学病院勤務後、国内翻訳学校と米国大学院で翻訳を学び、
医学翻訳を30年以上手掛ける。
英文メディカルライティングの教育活動も20年以上継続中。
所属団体:米国メディカルライター協会(AMWA)(1996年~現在)
著書:『薬事・申請における英文メディカルライティング入門』I~IV巻(完売)
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